周辺機器・デバイスレビュー

HORIのゲーミングデバイス 『EDGE』シリーズ レビュー。

image1株式会社HORIより、2015年11月にてPCゲーマー向けのゲーミングデバイス『EDGEシリーズ』が発売されました。今回HORIさんより製品を提供して頂きましたので、簡単にですが使用感などのレビューをご紹介します。

HORIと言えば、家庭用ゲーム機の周辺機器(コントローラーとか)を開発・販売している会社として馴染みはありますが、今回PCゲーマー向けのデバイスに参入という事で個人的に気になっていた製品です。展開されるゲーミングデバイス『EDGEシリーズ』も自社開発のデバイスという事で、HORI独自のゲーム分野で培ってきたノウハウがつまっている製品だと感じました。

EDGE 101 オプティカルゲーミングマウス

image2主要スペック
hyou01

image3手持ちのマウスとの比較。左からCMStormの『Mizar』、HORIの『EDGE 101ROCCATの『Kone Pureです。公称サイズ及び持ってみた感じ、EDGE 101』はやや大きめのゲーミングマウスといった感じ。

image4特徴のひとつとして、マウスソールが金属で出来ています。(ステンレス製)それも一般的なテフロンソールと同じような使用感になるよう「フッ素潤滑処理」が行われているとの事で、劣化のしづらい金属性ソールでありながら、テフロンソールと同じように滑る感覚です。

image5ちなみに真ん中の金属は重りの役割も担っています。(重量は25g。)マイナスドライバーで取り外せます。が、ない場合は10円玉でも外せるので心配無用です!重りをつけたまま操作するとかなり重く感じるので、私は外しました。重めのマウスが好きな方はずっしりくる重さでちょうどよく感じるのではないでしょうか。 

image6やっぱりこの金属ソールは見た目にもインパクトありますね。

ここから使用感ですが、「独自に開発したオリジナルマイクロスイッチを採用」との事でHORIの自社スイッチが採用されています。ストロークは浅めで、全体的なボタンを押した感覚は柔らかめ。ただし左右ナナメ下についている「リアボタン」は少し固めです。(このボタンは手のひらをぎゅっと握り締めた感じで使うボタンですね。)

マウスホイールもコロコロ感(ノッチ)は柔らかめ、でもふにゃふにゃと言う訳ではなく、ちゃんと回している感覚もバッチリわかる絶妙な柔らかさです。

全体的にスイッチの押した感覚が絶妙な軽さと柔らかさで、クリックの感触はとても良いです。押しやすさは抜群!(欲をいうと、マウスホイールはもう少し硬くてもよかったかな、と個人的な希望。)柔らかいスイッチの感触が好きな人は気に入りそうだなーと思いました。

EDGE 201 メカニカルゲーミングキーボード

image7主要スペック
hyou02

こちらもマウス同様、HORIが独自開発したメカニカルキースイッチが採用されています。ストロークは3.0mm、ONストロークは1.5mmです。全体的にキーボード本体、ボタンともに薄型です。

image8製品デザインは個人的にすごく好みですね。クールで知的なデザイン!

で、私個人の感想なのですが……マウスに関しては全体的に好印象だったのですが、キーボードに関しては良い点・悪い点がハッキリと分かれた使用感になりましたので、少々手厳しい意見も載っています。

実際提供していただいたからには、良い点をたくさん書きたいのも心理的にはあるのですが、ここはユーザー目線でしっかりと悪い点も書かないとダメかなと思いましたので、HORIさんには悪いですが(どんな事を書く気だ…!)しっかり良かった点と悪かった点を書かせていただきます。(あくまで私個人の感想ですので、参考までにと逃げ道もしっかり用意。)

メカニカルキーボードという事ですが、キーの押し心地はメンブレンキーボードとパンタグラフキーボードの間を取ったぐらいの押し心地だと感じました。(強いて言うなら固めの黒軸のような印象)

タイピング面では問題ないのですが、「ゲーミングキーボード」としてこの製品を見た場合、キーストロークは浅めですがキー自体はしっかりと押し込まないといけないので、しっかり押し込む事で誤爆する機会が減ったと思えるユーザーも多いかとは思います。

ただこれがまた弱点になりそうで、入力までの時間が若干必要になってしまい、とっさの入力を求められる場合はマイナス要素になってしまいます。

フォローしておくと、上でも書きましたが実際キーの打鍵感はパンタグラフにも近いので、個人的には普段使いのタイピングで見ると好きな打鍵感だったりもします。あくまで「ゲーミングキーボードとして考えた場合、何を求めるか」で見ると、私自身がPCゲームはFPSメインのプレイが多い事、素早いキー操作・入力が出来る点を重要視していたのでこの様な感想になりました。ですので、MMOやPCで作業している人に向けてはちょうど良いキーの入力感なのかもしれません。

私が今使っているキーボードが東プレの『Realforce(91UDK-G)』なのですが、『EDGE 201』と同じ価格帯なんですね。『Realforce』や『色軸』に対して、新たな第三勢力となろうとするのならば少々パンチが足りない点は否めないとは思います。が、製品自体はよくまとまっていますし、何より不可の部分があまり見当たらない点は他者に向けてオススメしやすい製品でもあります。個人的には価格がもう少し安くなれば、購入候補に上げられる製品なので、今後の展開に期待しています。

EDGE 401 ゲーミングマウスパッド(ソフトタイプ)

image9

主要スペック
hyou03

image10製品説明によると、「表面はマウスを止めやすく、手触りの良いポリエステル素材を使用」との事で、やわらかい生地でさわり心地がとても良く、布製にしてはよく滑るパッドでかなり好印象でした。値段もゲーミングデバイス製品では買いやすい価格でGOOD!

欲を言えば、大きさが横34cm・縦28cmと少々小さめなので、もう少し大きめのサイズ展開があればなお良しといった印象です。(下に引いてあるマウスパッドぐらいの大きさがあってもいいかなと思います。)

新たにPCゲーム市場の参入とあって、今後の展開にとても期待しております。

image11日本では家庭用ゲーム機やモバイルゲーム(スマホゲーム)で遊んでいる方が多く、特にモバイルゲーム産業が勢いを増す中、PCゲーム市場は残念ながらまだまだこれから…といった所だと思います。(Steamの統計情報を見るに、日本語で遊んでいるプレイヤーを1%としてみると大体3~4万人弱のプレイヤーはいるかなぁといった所でしょうか。実際はSteamなしで遊んでいる方もいるかと思うので、もう少し多いかとは思いますが。世界規模だとPCゲーム市場はとても大きいんだけどね。)

そんな中、家庭用ゲーム機の周辺機器で有名なHORIが日本ブランドとして世界のゲーム周辺機器メーカーとして参入する姿は、主にPCゲームで遊んでいる私にとってはとても嬉しい事でもあります。やっぱりこういうのって盛り上がりが大事ですしね。(良くも悪くも、賑わっている所に人はやってくる構図です。)

実のところ、マウスはそこまで期待していなかったのですが(コラ!)スイッチの押した感覚やさわり心地がとてもよかったので、とても良い意味で期待をうらぎられたマウスでもあります。興味のある方は是非一度、店頭などでさわってみて頂きたい製品であります!

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